【ネタバレ有】絢爛たるグランドセーヌ 10巻 感想記事 Part 1
ついに絢爛たるグランドセーヌの漫画も10巻! 2桁に突入しましたね!
10巻は奏ちゃんの留学編となっていますよ! 表紙はあのYAGPで衝撃的なダイアナを踊ったアンドレア。コンテンポラリーの衣装で登場です。
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では、ネタバレ有の感想記事スタートです!
コンテンポラリークラス スタート!
10巻の最初は留学前のお話です。
9巻の最後でコンテンポラリークラスの代理で来たのは、栗栖バレエスタジオの楽しく踊ろうクラスを教えていた玉木先生でした。
奏ちゃん初のコンテンポラリークラスですが、完全にホーム感ありでスタートしそうな予感ですね。
ただ、時間になっても先生の更衣室から出てこない玉木先生。そして、ざわつくスタジオ。
心配になって奏ちゃんが様子を見に行くと、先生はなんと睡眠中。
寝過ごしてしまったことが分かると慌てる玉木先生。
「公演の準備で寝不足だからって せっかく もらえたお仕事…」
この玉木先生の台詞がなんだかバレエ界の現実を物語っていますよね。
バレエ教師もバレエ教室も資格が不要な分どんどん増えていって(特に首都圏とかもはや乱立状態)、良い先生だけじゃないし、クラスを受け持つのもそんな簡単にはいかないのかな、と思ったり思わなかったり。
少し脱線しますが、大人からバレエを始めた人がバレエ教師になったり、バレエ教室を開いたり出来るのが、現状の日本のバレエ界ですよね。 (実際にいらっしゃいます)
オープンクラスにいるバレエ教師やっている方々も、決してみんな上手いわけじゃなかったりして……勿論、良いバレリーナが皆良い教師かっていうとそうじゃないけど、玉木先生のような踊れて教えられる人の仕事は減ってほしくないですよね。
まぁ、この台詞はそういう問題提起じゃなくて、今後の伏線となるんですが……
コンテンポラリーとクラシックバレエ どっちが向いてる?
ここではコンテンポラリーダンスとは何か ということが色々な側面から語られていますが、最初の玉木先生の言葉が分かりやすいです。
クラシックでは基本 身体を上に引き上げて重力を感じさせないように踊るけど、コンテンポラリーは重力を利用して表現する。と、重力が大切なキーポイントになるようです。
初めてのコンテンポラリー、初めての動きにわちゃわちゃする奏ちゃんですが、その一方楽しんでもいるようです。翔子ちゃんが「笑ってる」と気付くシーンを見ると、前巻(9巻)のガレル先生とのシーンを思い出します。
YAGPでマルセイユ国立舞踊学校(ガレル先生)から短期スカラシップを貰った時に、ガレル先生に
「マルセイユ国立バレエ団は モダンやコンテンポラリーに重点を置いている革新的でワクワクする演目が目白押しのバレエ団だ。
一方 英国ロイヤル・バレエ団はあくまでも古典(クラシック)をシーズンの中心演目にすえるカンパニーだ。演劇性を重視しながらも上品なスタイルを持つ。
奏のダンサーとしてのポテンシャルが最大限に発揮されるのは どうもそちら(ロイヤル)ではない気がするんだよ」
奏ちゃんのコンテンポラリーダンサーとしての才能を認められていましたよね。
個人的には初めてのコンテンポラリーで 楽しめる という時点で才能アリだと思いますね。ダイアナのときからも運動能力の高そうですし。ただ、どちらをメインにするかは本人が決めることですが、今はどっちも踊れなきゃやっていけないので結局ロイヤルを目指す気がします。何より本人の思いもロイヤル寄りですし。
ただ今後どちらに進むか奏ちゃん自身が悩むシーンがあると面白いなぁと思います。
今回はここまで!ではまたー