Shall We Ballet?

バレエやダンスのことを更新していくブログ。

マリインスキー バレエ ドンキホーテ 感想レポ

2018/12/05
マリインスキーバレエ団来日公演のドンキホーテを観てきました!
今回も感想をダラダラと述べるレポとなります。

 

 

キャスト

キトリ:レナータ・シャキロワ
バジル:フィリップ・スチョーピン
ドン・キホーテ:ソスラン・クラエフ
サンチョ・パンサ:アレクサンドル・フョードロフ
ロレンソ:ドミートリー・プィハチョーフ
ガマーシュ:ワシーリー・シチェルバコフ
エスパーダ:コンスタンチン・ズヴェレフ
街の踊り子:ズラータ・ヤリニチ
メルセデス:オリガ・ベリク
花売り娘:アナスタシア・ニキーチナ、シャマーラ・グセイノワ
森の精の女王:エカテリーナ・イワンニコワ
キューピッド:タマーラ・ギマディエワ
居酒屋の主人:マキシム・ペトロフ
ジプシーの踊り:アリーナ・クラソフスカヤ、ナイル・エニケーエフ
老ジプシー:マキシム・ペトロフ
ファンダンゴ:マリア・シェヴャコワ、アレクサンドル・ベロボロドフ
東洋の踊り:ユリア・コブツァール
ヴァリエーション:ヤナ・セーリナ


第1幕

まずオーケストラってめちゃくちゃ良い!
夏のガラコンも楽しかったけど、ガラコンは音源再生のことが多いからオケの良さを実感。
下手寄りの席だったけれど、お陰で反響板に近くって音をダイレクトに感じられました。
オケの音で一気に重圧感が出てピリッと始まるって空気に変わる瞬間が好き

キトリはレナータ・シャキロワでした。
まず足が細い!鳥みたいに細い!なのに、最初のグランパドシャの力強さは半端なかった。
この方のジャンプの仕方がめちゃくちゃ好きです。なんか空気を掴むみたいな感じ。
しかもやっぱロシアだから甲が綺麗で見惚れるレベル。ポワントで立った時はもちろん綺麗なんだけど、ジャンプした時に跳躍力と甲高さが相まって最高地点でつま先がはっきりとブレずに見えて本当に凄かった!(伝わらないこの語彙力)
演技的には我が強いってよりお茶目なタイプで個人的には好きです。

あと全体的に衣装が可愛かった!
特に最初の街の場面、オレンジ基調だけどカラフルで可愛かった
ただ全体的にロシア感もあった気が…笑
スペイン×ロシア÷2 した感じで若干民族感も出つつの衣装でした。だけど可愛い。
花売り娘の衣装が2人で微妙に違って双子ぽくて可愛かった。チュチュの中のボンの色も変えてあってその拘りがめちゃくちゃ好き。

1幕ではエスパーダとバジルの背中の柔らかさが凄かったです。あれはもう背骨抜いてる。見てて私の背中が痛くなるんじゃないかって思うくらいでした((

バジルとキトリのラストのリフト。
1回目はうまく乗れてなかったけど、2回目はバッチリ決めて1回目の分も長めにバランス取っててめちゃくちゃ気持ち良かった〜


第2幕

ジプシー

最初のジプシーの場面がロシアぽいと感じました。笑

赤色の衣装でも、すごいトレパックな感じがしました。でもやっぱりカッコいいです。


全体を通して感じたことだけど、やっぱり音とバッチリ合うのって本当に気持ちいいです。パシッとタイミングを合わせてポーズをしていてよかったです。

特にジプシーの盛り上がる部分に合わせてバシッと動きが合うと盛り上がり半端なかった!

 

夢の場
夢の場は衣装がカラフルでした
カラフルなためか海賊の花園感は否めなかったけど可愛い〜!
キューピットの華奢さと手足の長さがまず本当に綺麗。永久メイちゃんのも観たかったなぁと思いました。残念。

ドルシネアのバリエーションは王道じゃない曲で、聞いたことあるんだけど、なんと調べればいいのかよく分からないから誰か教えてください。笑
踊りは優雅で上品で綺麗でした。
バリエーション終盤、ピルエットのアンデオールとアンデダウンを6セットくらいしてからシェネしてピケアンデオールをしてたけれど、全く軸ブレなくて全て回りきってて軸が真っ直ぐで本当に感動でした。

2幕は2場面しかなくって25分で終わっちゃって本当にあっという間だった。

しかも休憩も25分…笑

 

第3幕

酒場

酒場のシーンのセットがお洒落で可愛かった。
夕方か夜を意識しているのか、暗めな色使いでスペインってよりも酒場の大人なイメージが出てて素敵でした。
ここの場面だけキトリが白のドットの衣装だったけどそれも可愛かったです

メルセデスの踊りが本当にカッコよかった
1人だけ動きが他の3倍くらい大きくて、ボリューミーで豪華なスカートだったってこともあって、スケールがもう全然違った! その大きさに負けないあの体幹の強さが本当にもうやばいです。

東洋の踊りも素敵でした〜
スタイル良すぎ。殆ど場位置は動かないのに、あれだけ魅せて飽きさせないで見惚れる~

バジルが死んだフリをする恒例のあのシーン。
観客もフリするって分かってるはずなのに、ちゃんと笑い声が起きて、空気が緩む感じがして面白かった。

ちなみに酒場から結婚式の場面替えで休憩が無いからか、酒場のシーン直後のカーテンコールでみんな突然演技しつつレベランスしてて面白かったです。

 

 

結婚式

結婚式のシーンは背景のランプの描き方、茂った感じやブライズメイドの並び方的に、少し日本の神社のお祭り感がしました(たぶん違う)

ブライズメイドのコールド?が6人いて衣装がカラフルでどのデザインも可愛かった
でもあれって確かパキータでも着用していたものですよね?笑
ブライズメイドのバリエーションは1つしか無かったのが残念。

でもヤナ・セリーナの足捌きの軽やかさが素敵でした!

キトリとバジルのパドドゥ!思いっきりロシアって感じだった笑
バジルの無理してテクニカルなパをし過ぎない感じだったり、キトリのバリエーションはもろロシアバージョンだったりロシアを感じました笑
キトリのコーダのフェッテはすごい魅了してくれました。本当に!本当に!
シングル2回してダブル3回を何セットも(しかも扇子を持ちながらダブルするたびに扇子を開いたりアンオーしたり)、なのに全然崩れないし安定感抜群で本当に圧倒的フェッテでした!!!
その後のバジルのフェッテ以降の音が引くレベルで早かったです。

キトリのピケターンがもう回ってるのか飛んでるのか進んでるのか分からないレベルでロシアさを最後まで感じられました。

 

 

 


最後まで楽しくって本当にあっという間な舞台でした〜!
特にキトリのレナータ・シャキロワの軸のブレなさが半端なかったです。キトリじゃなくてオーロラも観てみたいな〜絶対似合いそう〜


観てて楽しかったし、隙のない舞台を観ることができて感動でした。
世界最高峰を理解できた気がします。