Shall We Ballet?

バレエやダンスのことを更新していくブログ。

【ネタバレ有】絢爛たるグランドセーヌ9巻 感想記事 1

絢爛たるグランドセーヌ9巻が発売されてから随分時間は経ってしまいましたが、感想・レビュー記事です。

そもそも!絢爛たるグランドセーヌとは、Cuvie(キューピー)さんがチャンピオンRED(秋田書店)で絶賛連載中のバレエ漫画です!

バレエっ子なら買うべし!なコミックですよね。

8巻の記事もありますので、まずそこから読んでいただくと流れが分かりますよ(特に今号は前号から続いていて時間が途切れていないですから……)

 

 

howlballet.hatenablog.com

 

 

 

9巻は2017年10月20日に発売されて、43話~47話が掲載されています。

ちなみに今回の帯のダンサーはチャイコフスキー記念東京バレエ団プリンシパルである川島麻実子さん。毎回、豪華な顔ぶれですよね。ちなみに、前回(8巻)は、英国ロイヤル・バレエ団プリンシパルの高田茜さんでした。

 

絢爛たるグランドセーヌ(09) (チャンピオンREDコミックス) [ Cuvie ]

価格:648円
(2018/8/17 22:12時点)
感想(1件)

では9巻の感想スタートです!

 

 

 

第43話 結果発表

絵麻のオーロラからスタート。

前話でも少しありましたが、以前とは全く異なる絵麻の姿でした。

丁寧でミスのない踊りで、さくらや翔子よりも自然なオーロラだそう。

 

自然なオーロラってコンクール感の無いということかな、と個人的には思います。さくらみたいな小さい頃からコンクールで頑張っている子はなぜだか不自然な感じの踊りになる子が多いんですよね。無理に大人の踊りになるからか。これは滝本先生も以前指摘していましたね。

ただ翔子は絵麻同様、コンクールにそんなに出ていないし、たぶん自然な踊りをしているだろうから、もしかしたら絵麻自身にもっと他に踊りの魅力があるっていう伏線かもしれない。

 

 

 

全員の決選の踊りが終わり、皆が予選のジャッジシートをチェック。

翔子は100点中92点。奏は90点。その他にコメントやチェックもろもろ。

 

高すぎじゃないか点数……笑

そんなことは置いてといて日本国内他のコンクール(主に外国人が審査員のコンクール。ジャパングランプリとか)でもこういう直筆チェック付きシートはもらえますよね。 ま、でも、メッセージ無しは多いです。さすがに何時間も全員に書いてる余裕はないんじゃないか。ちなみに、外国人の直筆メッセージは雑すぎてたいてい解読不能。w

 

 

 

その後は表彰式! それぞれ望むものが違うのでそれぞれがドキドキですね。

絵麻は留学に対し少し前向きになっている模様。その様子にいつも通りイライラしてしまう翔子。

で、結果はTop12にミリアム、翔子。3位に奏。1位に絵麻。

奏の狙っていたロイヤルバレエスクール年間スカラは該当者なし。短期スカラにも奏は引っかからず。(ちなみに短期スカラは栗栖バレエのミリアムがとっていました)

 

翔子の絵麻に対する態度が明らかに敵対視しすぎ。これは今後何かまたひと悶着ある伏線なのかなー。わからない。絵麻の態度が気に入らないのか、絵麻の才能を心の底では嫉妬しているのか。

それで奏は3位。ダイアナの選曲もよかったのかな。

ロイヤルバレエの短期スカラをとったミリアムの実力ってどんなものなんでしょうか。たぶん、もともとのビジュアルの良さも含めの評価なのでしょうか。

 

 

 

第44話 必要スキル

表彰式後、それぞれのスカラ・留学許可の結果があらわになります。

奏はガレル先生からマルセイユ国立舞踊学校の短期スカラシップを獲得。(その様子は11巻にて)

翔子はカンヌとモナコから受講許可を獲得。

そして、奏・滝本先生とガレル先生のしばしの談笑。というか口説き

ニコルズ先生に憧れ、ロイヤルに行きたい奏に対し、ガレル先生が言います。『でも、君は第二のアビゲイル・ニコルズになりたいわけじゃないだろう?自分がどんなダンサーになりたいのか、僕らのところで学ぶことで見えてくることもあると思うよ』

 

意固地になっているわけじゃないだろうけれど、ロイヤルへの固執が強い奏。もちろんロイヤル<ニコルズ先生なんだろうけれど、このままロイヤルへ行くのか? マルセイユなのか? 他にも学校が来るのか?個人的にはABTあたりが来るのでないかと予想

ニコルズ先生が何が何でもロイヤルに入れそうな予感もしなくもないし……

ここら辺は、この漫画がどこまで進むのかにもよるのかなぁ。

 

 

 

大阪から帰りの車の中で話す奏と両親。

両親は奏がガレル先生と話している最中に他の保護者の方からお話を聞いていたようで、留学先で生活するために家事の手伝いや勉強もこれからやるように忠告。それと同時にお金の心配も…

 

勉強というより大事なのは語学(主に英語)のリスニングとスピーキングでしょうね。

とりあえず、言っていることが分からなければ留学する意味がない。海外で話せなければ存在をアピールできない。あと確かに多少の料理と洗濯とかは出来ないとダメかも。

 

 

 

一方、ドイツのミュンヘンバレエアカデミーに留学中のさくら。

パートナーの男の子とコミュニケーションが取れていないよう。ドイツ語は聞き取れているのだけれど。自分の意見を離さないからか周囲と孤立している様子。

そんな中、奏と連絡を取り合うさくら。なぜミュンヘンの学校を選んだのかと聞かれると一度お母さん(=先生)が選んだから、と答えかけるけれどやめて、来てみればわかるよといつも通りそっけなく答えるさくらでした。

 

さくらが孤立しそうなのは日本にいたころのままで。奏との出会いで変わったのかなと思ったけれどそこまで変わってなかったみたいで。でも、その方がリアリティがあっていいかな。

さくらと翔子は近いうちにもう一皮むけそうですね~